皆様!おひさしブリーフ!
だいぶ期間空いたけど何食わぬ顔で更新しますよ。
チムメンやフレさんから「夢の続きはよ!」という激励の声を頂いたような、頂いてないような。

今回の夢は、非常に長いので連続ドラマ仕立て。

~~はじまりはじまり~~
気がつけば私は、ひっそりと静まり返った部屋にいた。

外では楽しげに騒ぐ酔っ払い達の声が聞こえる。
近くにスナックでもあるのだろうか。
カラオケを歌うオジサマのネットリとしたビブラートも聞こえてくる。

一体、いつからここにいたのだろう。
確か、私は自宅の庭に居たはずだ。
畑に水を撒いていた時、急に激しい頭痛を起こした。
私は痛みに耐えられずに、その場に倒れこんだところまでは覚えている。
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恐らく気を失ったのだろう。
意識を取り戻した時には、ここに座っていた。

何か手掛かりを探そうと部屋を調べるが何もない。
ドアは外側から施錠されていて、自力では出られそうにもない。

時間の感覚もないのだ。
無理やり思い出そうとするが、頭が熱くなり意識が朦朧としてくる。

疲れたな・・・。少し横になろう。
そう思った矢先、荒々しくドアを開ける音がした。

入ってきたのは、、、
アナちゃんだった(前回の記事参照)
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アナちゃんは何も言わず、私の隣に座る。
つか「久しぶりだね。元気そうで良かった」
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アナ「・・・そうだな。これ借りてたやつ返すわ。今まで世話になったな」
そう言って、シルクハットとヒゲをテーブルに置いた。

アナ「それと、これ。お前に渡せって頼まれてきた」
受け取ったのは、見覚えのないリュックと封筒。

これは何なんだろう?

アナ「確かに渡したからな。おれもう行かないと」
つか「まって!この荷物、一体なんなの?」
   「私、なんでここにいるの?アナちゃん、どこに行っちゃうの?」

訳が分からず、アナちゃんにすがりついた。
アナ「やっぱり、あんた何も気づいてないんだな」
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しばし沈黙の後、アナちゃんが重い口を開いた。

要約すると、
・まもの使いを魔物に変えてしまうウィルスが発生している
・ウィルス作成者と思われる組織が、不特定多数の魔物使いを襲っている
・感染者はこの建物に隔離される

隔離されている??
じゃあ、ここにいる私は・・・感染者だというのか。

アナ「俺が知ってるのはこれで全部だ」
   「恐らく、アストルティア政府もこの事実は知らない」
つか「それってどういうこと?」
   「政府が知らないなんて、じゃあ他に手立てはあるの?だれか助けてくれないの!?」
アナ「あんたを苦しめるために隔離してるわけじゃない」
   「その封筒と荷物にヒントがあるはずだ」
   「俺はアクロニア鉱山に帰る。もし、あんたがここから出られたら」
   「・・・たまには遊びにこいよ。こんな事でくたばるなんて許さねぇからな」
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そう言い残して、部屋を出て行った。
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アナちゃん、その棍も私のだよ。返しt。。

・・・まいっか。

私は意を決して、アナちゃんから受け取った封筒を開いた。
中には私の写真が一枚と履歴書が入っている。
履歴書は記入済み。どうやら私の履歴書のようだった。

名前:つかじょ
性格:むっつりすけべ
契約料:50G
自己PR:現在、転生+1です。燃費が少し悪いですがフルパッシブで力持ちです

なに、、これ。モンスター履歴書ってこと?
複雑な気持ちで眺めていたら、履歴書の裏にメモが貼ってあった。

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つかじょへ
今は何も考えるな。これを持ってメギスのモンスター酒場へ行け。
マスターには話を通してある。
あと数時間後には姿がモンスター化してくるはずだ。
そうなる前に町を抜けないと大変な目にあう、急げ。
PS.リュックの底を見ろ
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リュックの底?
ひっくり返すと、スパナがくっついている。
これで脱出しろってこと・・・?

なるほど。分かったぞ。これはあの人の文字だ、間違いない。
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シャオラなんでしょう?あなたは今どこで何をしているの。
あなたのことだからきっと、勝算があっての計画なんだよね?

・・・行こう。一刻も早くここを出なきゃ。
誰にも見つからないように移動するんだ。

強い不安とかすかな希望。
アナちゃんと交わした約束。ここで負けてなんていられない!
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震える拳を握り締め、スパナを振りかざした。


~~第2話へ続く~~